ジンと出会い、旅の記憶を持ち帰る。BEB5軽井沢で楽しむ秋の夜

軽井沢の自然に包まれた中庭で、好きな一杯を片手に、思い思いの時間を過ごす。
BEB5軽井沢 by 星野リゾートの「TAMARIBA(タマリバ)」に期間限定でオープンした「BEB Night BAR」では、野沢温泉蒸留所のクラフトジンを使ったカクテルを楽しめます。
前回の記事では、総支配人の遠藤様に、仲間と自由に過ごす旅の時間について伺いました。
今回ご登場いただくのは、サービスマネジャーの吉澤様です。
お酒を飲む方も飲まない方も、一緒に心地よく過ごせること。そして、初めての方にも気軽にジンを楽しんでいただけること。そんな場をつくるために、どのような工夫を重ねてきたのでしょうか。

長野県出身で、幼い頃から野沢温泉に親しんできた吉澤様に、企画が生まれた背景やジン選びに込めた思い、旅から持ち帰ってほしい「新しい発見」について伺います。

BEB Night BARが生まれた背景について伺います。なぜ、TAMARIBAの中庭にバーをつくろうと考えたのでしょうか。

BEB5軽井沢サービスマネジャーの吉澤様

 

吉澤: BEB5軽井沢の中で、軽井沢の自然をいちばん肌で感じられるのがTAMARIBAの中庭です。
この場所を最大限に生かしたい、という思いがありました。
バーには、若い方にとって少し敷居が高いイメージもあると思います。でも、いつも自由に過ごしている屋外のTAMARIBAにバーが現れたら、特別感や意外性がありながら、気軽に立ち寄っていただけるのではないかと考えたんです。
気軽さは大切にしつつ、実際に味わうものにはきちんとこだわりたい。
おつまみ一つをとっても、おいしいことは欠かせません。
質のよいものを、カジュアルで親しみやすい形で楽しんでいただけるように、カクテルのレシピや価格帯も考えました。

 

お酒を飲む方も飲まない方も、一緒に楽しめる場にしたいと考えたのはなぜですか。

「 お酒を飲む方も、飲まない方も一緒に楽しんでほしい」と語る吉澤様(右)

 

吉澤: お酒を飲む方たちだけで盛り上がると、飲まない方との間に少し温度差が生まれることもあると思うんです。
だからこそ、何を飲むかにかかわらず、同じ空間で同じ時間を楽しんでいただきたい。
仲間の誰もが心地よく過ごせるバーにしたいと考えています。

 

さまざまなお酒がある中で、クラフトジンに注目された理由は何でしょうか。

左:NOZAWA GIN、中央:DOSO GIN、右:OBUSE GIN



吉澤: バーをつくろうと考えたとき、最初に思い浮かんだのはワインやウイスキーでした。
ただ、若い方や、まだお酒を飲み慣れていない方には、少し敷居が高く感じられるかもしれません。
そこで思い浮かんだのが、近年注目されているクラフトジンです。
野沢温泉蒸留所さんのような、つくり手の個性が感じられるジンをご用意すれば、バーやお酒を楽しむきっかけになるのではないかと考えました。
ジンはカクテルのレシピによって、さまざまな楽しみ方ができます。
初めての方にも試していただきやすく、お酒が好きな方にも新しい味わいを楽しんでいただける。
そこが、今回クラフトジンを選んだ理由です。

全国に多種多様なクラフトジンがある中で、野沢温泉蒸留所のジンを選んでいただいた理由は何でしょうか。

NOZAWA GINから生まれる、BEB5軽井沢ならではの一杯。地域のお酒との出会いも、旅の楽しみのひとつに。

 

吉澤: まず、長野県でつくられているジンだということに惹かれました。
私自身、長野県出身で、子どもの頃から家族旅行やスキー、スノーボードで毎年のように野沢温泉へ出かけていたんです。
そこでジンがつくられていると知って、親しみを感じました。
実際に試飲してみると、とても飲みやすかったですね。
クロモジやリンゴの木、野沢温泉の水など、地元の自然を生かしているところにも共感しました。
私にとってなじみのある土地の魅力が、一杯のジンに表れていると感じたことが大きかったです。

 

テイスティングした時の最初の印象は覚えていらっしゃいますか。

BEB Night BAR

 

吉澤: 実は、私自身それまでジンを飲む機会はあまりなかったんです。
今回いろいろと教えていただく中で、地元の水や木の皮、フルーツなど、自然の素材を使っていることに興味が湧きました。
実際に飲んでみると、口の中にふわっと香りが広がって。
「ジンって、こんなに面白いんだ」と、改めてその魅力を知りました。
ワインにも奥深さがありますが、ジンにはまた違った、身近に楽しめる可能性を感じましたね。

 

「ジンを飲んだことがない」「どう飲めばいいかわからない」という方も多いと思います。今回は、初めての方にも親しみやすいよう、どんな工夫をされましたか。

BEB Night BARで楽しむカクテル。いつもとは少し違う一杯が、旅の夜を特別な時間に。

 

吉澤: 今回はさまざまなジンを試飲しましたが、軽井沢で提供するなら、長野県内でつくられたクラフトジンが合うと感じました。
ジンは、組み合わせ次第でいろいろな飲み方ができるのも魅力です。初めての方にも気軽に楽しんでいただけるよう、メニューにはカクテルのレシピを載せています。
気に入った一杯があれば、ご自宅でも試していただけたら嬉しいですね。
ホテルで飲んで終わりではなく、その後もジンを楽しむきっかけになればと思っています。

 

おいしいと感じたものは、旅のあと、家に帰ってからも思い出に残りやすいと思います。

館内には季節を感じる装飾が。五感に触れる小さな演出が、旅の記憶をより鮮やかにしてくれます。




吉澤:
まさに、そうした体験をお届けしたいと思っています。
軽井沢の自然に囲まれた景色に加えて、館内で焚いているアロマや、ジンの香りもあります。
中でも香りは、記憶に残りやすいと感じるんです。
ご自宅に帰ってからジンを飲んだときに、ふと軽井沢で過ごした時間を思い出していただけたら嬉しいですね。



軽井沢と野沢温泉は、同じ長野県にありながら、それぞれ異なる魅力を持つ地域です。今回の企画を通して、双方の魅力をどのようにつなげたいとお考えですか。

思い思いに過ごすひととき。BEB5軽井沢では、いつもより時間がゆっくり流れているように感じます。

 

吉澤:軽井沢も野沢温泉も、豊かな自然が身近にある場所だと思います。
BEB5軽井沢では、時間を気にせずゆっくり過ごしていただくことを大切にしています。
一方、野沢温泉蒸留所のジンからは、土地の自然素材を生かし、時間をかけてつくる姿勢を感じました。
「急がずに、その時間を味わう」というところでつながるのではないでしょうか。
軽井沢で過ごす秋の夜に、野沢温泉の自然から生まれたジンをゆっくり楽しんでいただけたら嬉しいです。

 

今回のように、ホテルと地域のつくり手が一緒に取り組むことで、お客様にどんな旅の体験を届けられると思いますか。

ホテルと地域の作り手がつながることで、その土地ならではの新しい体験が生まれていきます。

 

吉澤: 今は旅に出る前から、いろいろな情報を調べられます。
ただ、写真や説明を通して知ることと、実際にその土地の空気を感じながら味わうことでは、記憶への残り方が違うと思うんです。
一方で、その土地の「本物のよさ」を私たちが伝えようとしすぎると、押しつけになってしまうかもしれません。
どうすればお客様ご自身に気づいていただけるか、日々考えています。
今回も、この空間でジンを飲んでいただく中で、「こんな味があるんだ」「野沢温泉ってどんな場所だろう」といった、思いがけない発見が生まれたら嬉しいです。
その小さな気づきが、10年、20年たっても残る旅の記憶になるかもしれません。
特に若いお客様に、そんな体験を一つでも持ち帰っていただけたらと思います。

 

旅先で、その土地でつくられたお酒を味わうことには、どんな楽しみがあると思いますか。

吉澤: 旅の目的は、人それぞれですよね。
その土地のお酒を目当てに出かける方もいれば、旅先で初めて出会う方もいらっしゃると思います。
今はスマートフォンで事前にさまざまな情報を調べられますが、実際にその土地の空気を感じながら味わうことで、初めて気づく魅力もあると思うんです。
私たちも、地域のお酒との出会いはご用意したいです。
ただ、「ぜひこれを飲んでください」と押しつけるのではなく、お客様ご自身が興味を持ち、選んで楽しめる形にしたいですね。

 

吉澤さんご自身がTAMARIBAで過ごすとしたら、どんなふうに力を抜いて過ごしたいですか。

かがり火のまわりには自然と人が集まり、会話が生まれるきっかけに。

 

吉澤: 夜のTAMARIBAは、にぎやかな居酒屋とは少し違う雰囲気なんです。
皆さんが思い思いに過ごしていて、ほどよいにぎわいはあるけれど、少し離れると話し声は聞こえないくらい。心地よい距離感があります。
私も、ずっと話し続けるというより、その場の空気を感じながらゆっくり過ごしたいですね。
時間と空間に浸るような過ごし方が、ここには合っていると思います。

 

お仕事が終わった後、野沢温泉蒸留所のジンを選ぶなら、どれを飲みますか。

吉澤: 私はOBUSE GINですね。
NOZAWA GINやDOSO GINもおいしかったのですが、仕事終わりの一杯なら、OBUSE GINをソーダで割ってすっきり飲みたいです。
お酒はあまり強くないので、軽やかに楽しめて、少し甘みも感じられるところがいいなと思いました。
誰かと食事をしながら飲むなら、NOZAWA GINやDOSO GINも選びたいですね。
でも、一人で仕事を終えて、晩酌をするならOBUSE GINかな。
それから、信州と聞くとリンゴを思い浮かべるので、リンゴを使ったホットジンもいいですね。
シナモンを合わせた飲み方もおいしくて、秋の夜に楽しみたい一杯だと思います。

 

吉澤様は野沢温泉に何度も訪れているそうですが、これから体験してみたいことはありますか。

野沢温泉蒸留所との取り組みをきっかけに、「雪のない季節に野沢温泉を訪れてみたい」と語ってくださった吉澤様。

 

 

吉澤: これまで訪れたのは、ほとんど冬なんです。
毎年スキーやスノーボードを楽しんで、温泉に入るのが定番でした。だからこそ、今度は雪のない季節にも行ってみたいですね。
食やジンはもちろん、野沢温泉ならではの文化にも触れて、季節ごとの楽しみ方を見つけたいと思っています。
今回の企画は、私自身が野沢温泉をもっと知りたいと思うきっかけにもなりました。

 

BEB Night BARを一言で表すなら、どんな場所ですか。

やわらかな光に包まれる夜のTAMARIBA。思い思いの時間を過ごせる心地よい空間です。

 

吉澤: 「新しい発見がある場所」でしょうか。
「ジンっておいしいんだ」と知るだけでも、一つの発見だと思います。
ジンを片手に、友人と同じ景色を眺めて過ごす。たくさん話さなくても、時間を共有する心地よさに気づくかもしれません。そんな小さな発見が、その後も心に残ってくれたら嬉しいです。
ジンやホテルで過ごすことにまだ馴染みのない若い方にも、BEBで気軽に体験して、「こんな楽しみ方があるんだ」と感じていただきたいですね。

 

秋の夜の小さな発見を、旅の思い出に

「BEB Night BAR」を、吉澤様は「新しい発見がある場所」と表現してくださいました。
それは、ジンのおいしさを知ることだけでなく、仲間と同じ景色を眺め、ゆっくりと時間を共有する心地よさに気づくことでもあります。

お酒を飲む方も飲まない方も、自分のペースで楽しめること。過ごし方を決めすぎず、お客様自身の発見を大切にすること。お話からは、そんな思いが企画やメニューの工夫につながっていることが伝わってきました。
軽井沢の自然の中で、野沢温泉の自然から生まれたジンを味わう。その一杯が、旅から帰った後にも「あの夜」を思い出すきっかけになれたら、私たちつくり手にとっても嬉しいことです。

かがり火を眺めながら、言葉を交わしたり、ただ静かに過ごしたり。BEB5軽井沢の秋の夜には、思い思いに楽しむ時間の中に、持ち帰りたくなる小さな発見が待っています。

BEB5軽井沢 by 星野リゾート

夜になるとライトアップされ、昼とはまた違った表情を見せるTAMARIBA。

 

コンセプトは「さえずる森とランデヴー」。
国営野鳥の森に抱かれた軽井沢星野エリアの入り口に位置し、温泉やショッピング、食事も徒歩圏内で楽しめます。ブランドの象徴であるパブリックスペース「TAMARIBA(タマリバ)」は、屋内外がシームレスにつながるつくりが特徴。季節や時間ごとに移ろう景色や鳥の声に包まれながら、その日の気分に合った過ごし方ができます。

所在地:〒389-0195 長野県軽井沢町星野
電話:050-3134-8098(星野リゾート予約センター)
客室数:73室・チェックイン:15:00/チェックアウト:だいたい11:00
料金:1泊9,000円~(2名1室利用時1名あたり、税込、食事別)
アクセス:JR軽井沢駅からタクシーまたは西武バスで15分

https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/beb5karuizawa/

 Instagram公式アカウント:@beb5karuizawa #beb5軽井沢 #beb